「土地の取引価格」ネット公開スタート!!
国土交通省は、4月27日から同省のホームページ上で土地取引価格情報(=実際の土地取引価格)の公開をスタートさせました。(*1)
今回の試みは土地取引の透明化や取引の活性化を目的としています。現在は対象地域が一部に限定(公開数は全国で17,609件)されていますが、今年度中には全国の政令指定都市まで拡充する予定だそうです。
公開されている主な内容は、住所(個人情報の関係で特定できないようにはなっています),土地の種類,取引内容,価格等です。今後は、地域の拡充とあわせて、事例も4半期ごとに更新されていくようです。
ご承知のように土地を評価する指標には、
- 地価公示価格
- 都道府県地価調査基準地価格
- 路線価
- 固定資産税評価額
と、4つがあります。
弊社でも通常の売買価格は、1.の「地価公示価格」をベースにして決定しています。しかしながら、これはあくまでも不動産鑑定士が評価した評価額であって、「実際の取引価格」ではありません。場所によって大きく価格が変動する現在のような取引状況を考えますと、「地価公示価格」を実勢の変動に対応させていくことは事実上不可能です。
その観点からしましても、今回の土地取引価格情報は大いに活用できる新たな指標ではないでしょうか?
ちなみに京都を例にとりますと、京都市全区と亀岡市,向日市,長岡京市,南丹市,大山崎町、そして京丹波町の取引(約800件)が公開されています。売却を考えておられる方はぜひ一度ご覧になってください。
どれだけ多くの取引が今後公開されるかは、不透明なところもあります。といっても一般の方が実際の取引価格を調べられるようになったことによって、資産の流動化を促進する可能性は大いにあると思います。今後の公開内容については、弊社も注意して見ていきたいと思います。
平成18年5月2日 船井財産コンサルタンツ京都 堀田隆史
(*1)提供する土地取引価格情報は、法務省より土地取引に係る登記情報の提供を受け、地価公示制度の枠組みを活用して、取引当事者(買主)に対して取引価格等に関するアンケート調査を実施し、調査によって得られた情報を、個別の物件が容易に特定できないよう配慮した上で公表するものです。(国土交通省HPより引用)

