事業承継を考える -4- 時間の視点
前回、「経営者とコンサルタントのギャップ」に私は気づきました。ギャップの最大の理由は、「事業承継に対する考え方」です。考え方は視点から生まれます。では、両者の視点の違いは何でしょうか?
問題解決に必要な時間
以下、私見を述べます。突詰めて考えると、多くの中小企業は、
[会社=社長]
という方程式が成立します。それほど社長の存在は大きい。中小企業の社長は、(一般的な)定年を過ぎても前線でバリバリ働かれています。その現実が「事業承継はまだまだ先の問題」という意識をもたらしているように思います。この意識は、「後継者の育成」にも影響を与えています。育成が遅れがちになりかねません。
一方で、コンサルタントは、相続や制度など実務的な問題解決を最優先します。これらは、時間を必要とします。実務的な問題は「手続き」ではありません。手続きなら一定時間で済ませられます。
例えば、60歳の社長が、「事業承継はまだ先の問題、自分が70歳になってからだ。それに、一気に解決できる」と頭の片隅に置いているとしましょう。ところが、コンサルタントは、「この会社の事業承継(株式や後継者、社員など)と相続の問題を解決するには、5-10年は必要だ」と説きます。
いかがでしょう? 時間を視点とした両者の「事業承継に対する考え方」は、ギャップを生みます。よって、私どもの最初の仕事は、このギャップを埋めることです。
ギャップを埋めるには、視点の違いを互いに気づかなければなりません。パート5で考えていきたいと思います。
平成21年01月21日 船井財産コンサルタンツ京都 財産コンサルタント 堀田 隆史
関連記事

